つい昨日、やんごとなき理由から契約していた会計SaaSを解約したんですが、便利だった彼らのレシートスキャナーアプリが使えなくなるのは残念だと考え、自前でさくっとGPTs化してみました。GPTのテキスト認識能力が相当高いので、これを活用する仕組みです。どうぞ一度使ってみてください。
Github: https://github.com/lifegence/receipt-scan-gpts
Receipt Scanner GPTs — レシート撮って自動記録、手間を大幅削減
このリポジトリ「Receipt Scanner GPTs」は、スマホで撮ったレシート画像から「店舗名/日付/金額/品目」などのデータを自動で読み取り、さらに自動で Google Sheets に記録してくれる仕組みを提供しています。すなわち、煩雑な家計管理・経費精算を“撮って放置”レベルにまで簡略化できるわけです。
以下、この機能が何を実現できるか、なぜ便利か、そして実際に使い始めるための手順を「簡潔に」まとめます。
何ができるのか
このツールの主な機能を整理すると、以下の通りです。
- レシートの画像をスマホ等で撮影 → 画像をアップロード。 (GitHub)
- 画像内のテキストを読み取り、「店舗名」「購入日」「合計金額」「品目ごとの明細」などを自動抽出。 (GitHub)
- データを自動で Google Sheets に登録。 (GitHub)
- 購入内容をカテゴリー(例:食費、日用品、交通、娯楽、その他)に分類。 (GitHub)
- 多言語(英語・日本語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・中国語・韓国語)に対応。 (GitHub)
- カスタマイズ可能:カテゴリ追加や列追加が可能。 (GitHub)
- セキュリティ配慮:レシート画像は処理後に保持せず、スプレッドシートも自身の Google アカウント管理下。 (GitHub)
なぜ便利なのか
“撮って→放置”でレシートを整理できる、というのが大きなポイントです。具体的には:
- 手入力の削減:レシートから手で店舗・金額・品目を打ち込む必要がなくなります。
- 記録漏れ防止:その場で撮影・アップロードすれば、後で「どこ行ったっけ」「いくらだっけ」という迷子が減ります。
- カテゴリー管理が自動化:食費・交通費など分けて整理する手間も軽減されます。
- 多言語対応でインターナショナルにも使える:日本語だけでなく英語や中国語などでも対応しており、複数言語のレシートを扱う人にも有利です。
- カスタマイズ可能:自分の家計項目や経費項目に合わせて拡張できるため、“自分仕様”で運用可能です。
- クラウド保存:Google Sheets に記録されるため、スマホ・PCどちらでも閲覧・分析・グラフ化がしやすくなります。
- コスト削減・時間節約:特に経費精算や家計簿入力など、定型的・反復的な作業を自動化することで、時間を他の作業に振り分けられます。
使い始めるための簡単手順
以下、セットアップから実際の利用までの流れをざっとご紹介します(詳しくはリポジトリ内の SETUP_GUIDE.md をご覧ください)。 (GitHub)
- Google スプレッドシートを作成
– まず、データ保存先として Google Sheets に新しいスプレッドシートを用意します。 - Google Apps Script をデプロイ
–gas/receipt_processor.gs
ファイルを Apps Script エディタに貼り付け、トリガー設定などを行って“レシート処理用スクリプト”として機能させます。 (GitHub) - GPTs(または ChatGPT など)でカスタム設定
–gpts/instructions.md
とgpts/actions_schema.json
を使って、レシート画像読み取り・データ抽出の指示・スキーマを設定します。 (GitHub) - レシート画像をアップロードして利用開始
– スマホ等でレシートを撮影し、アップロード。GPTが画像を読み取り、抽出データを生成します。
– その後「登録してください」などの指示を投げることで、Google Sheets への記録が実行されます。 (GitHub) - 必要に応じてカスタマイズ
– カテゴリを追加したい場合はinstructions.md
を編集。
– スプレッドシートの列を増やしたい・別項目を取り込みたい場合はreceipt_processor.gs
内のaddReceiptToSheet
/createReceiptSheet
関数を修正。 (GitHub) - セキュリティ設定確認
– レシート画像は処理後に削除される旨記載あり。 (GitHub)
– GPTs のアクセス範囲やスプレッドシートの共有設定を「自分のみ」にしておくと安全です。
まとめ
この「Receipt Scanner GPTs」は、写真からレシートを読み取り、データ抽出/カテゴリー付/Google Sheets への自動記録までをワンストップで担ってくれる便利ツールです。レシート整理や家計・経費管理にかかる“めんどう”をグッと減らしてくれます。
既に Google や GPT を使った仕組みが少し分かる方なら、比較的サクッと導入できるのもポイントです。反対に「設定やスクリプト周りが不安」という方は、一度手を動かして「使える仕組み」まで整えておくと、日常的な使い勝手が格段に上がるでしょう。